宇宙を舞台にした賞金稼ぎの物語を描くスタイリッシュハードボイルドSFアクション。
この作品の面白さを説明するために、自分の語彙力が絶望的に足りない。言葉を尽くそうとするほど、この作品の粋な部分がこぼれ落ちてしまうような気がする。
伏線は回収されないまま次の展開へ。どうやら私は名探偵コナンではなく、別の何かを観ていたのだろうか。
途中で「一緒に解決しよう」と現れる新キャラは、結局「誰やねん」状態。本編キャラだとしても影が薄すぎだし、いつの間にかフェードアウトしていて笑うしかない。
既存キャラの使い方も、ただ「顔見せ」して終わるだけで悲しすぎる。壮大な伏線があるわけでもなく、仕掛人の動機はスカスカ。犯人が探偵を狙う理由も、そこに怪盗キッドが必要な理由も不明。
10周年のお祭り騒ぎに、脚本が置いていかれたような一作。
とにかく世界観の作り込みが凄いです。特に魔物の生態設定が細かく、「あの架空の生物を料理したらどんな味がするのか?」という長年の疑問に、これ以上ない説得力で答えてくれました。元ネタへの造詣も深く、設定の凝り方に感激します。
出てくる料理はどれも本当に美味しそう!日常、戦闘、そして料理パートのバランスが絶妙で、TRIGGER制作によるテンポの良さと作画のキレも相まって、最後まで全く飽きさせません。
ようやくファリンを見つけたものの、本当の救出はここから。次シリーズでの展開が今から楽しみで仕方ありません!
とにかく朗読シーンの演出が凄まじく、瞬間的な爆発力が半端ではありません。読んでいるこちらが、共感性羞恥とも畏怖ともつかない感情で「鳥肌」が立つのを感じます。
全体的に作画が非常に美麗で、その画力が朗読の迫力をさらに引き立てています。
正直なところ、日常パートには少し中だるみを感じてしまう部分もありました。朗読シーンがあまりに最高なので、最後までその純度と緊張感だけで突っ走ってほしい……と願ってしまうほどです。
とはいえ、専門的な知識が自然と身につく知的好奇心の充足感や、「朗読ってこんなに凄いのか」と思い知らされるパワーは本物。一度体験する価値のある作品です。
改めて、コナンの醍醐味は「散りばめられた伏線が鮮やかに回収される瞬間」にあるのだと再認識させてくれる一作。
前半の謎解きパートのワクワク感は素晴らしい。ただ、その後の展開が少し失速気味に感じてしまった。
作画の凄さのベクトルが、他のジブリ作品やこれまでのアニメの常識とはまるで違う。
全編が水墨画のように動く圧倒的な熱量。一体どれほどの歳月と制作費を投じればこれが完成するのか、想像するだけで気が遠くなる。
日本最古の物語を、日本最高峰のスタジオであるジブリが描き切ってくれたこと自体が、もはや奇跡だと思う。
原作の骨組みはそのままに、最高のアニメーターたちの手で吹き込まれた緻密な描写。残酷さと、相反する温かみが同居する稀有な一作。日本のアニメーションという文化に、心から感謝したくなる作品でした。