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良い

6話では、「アイドルとは何か」という部分に一歩踏み込んだ描写がなされていました。

作中では、キラキラした存在として見られるアイドルも、ファンと同じ“人間”であることが強調されます。だからこそ主人公は、ファンの気持ちを真正面から受け止め、自身の給料を天引きしてまでホテルの部屋を確保する。

ここで重要なのは、彼女がファンを“消費対象”として扱っていないことです。

アイドルとは、単に見られる存在ではない。ファンの感情を受け止め、その期待や憧れを抱え込む「器」であること。本作はその資質を、非常にストレートな形で描いていました。

だからこそ、一度はプロデュースを見送った社長が、わざわざ事務所まで来て再び彼女を指名する展開にも説得力があります。才能や商品価値以前に、「この子は人を惹きつける」と感じたのでしょう。社長側の度量の広さも含めて、かなり良い話です。

一方で、惜しい部分もあります。

本作には、マネージャーやスタッフ視点から「アイドルを支える仕事」を描こうとする回があります。しかし、汗拭き、控室清掃、追っかけ対応など、本来なら掘り下げ甲斐のある部分が、ほとんどギャグの前振りとして処理されてしまう。

ここは少し勿体なかった。

アイドルとは、本人だけで成立する存在ではありません。華やかな舞台の裏には、それを支える無数の労働がある。本来ならそこを描くことで、「キラキラ」の重みをもっと出せたはずです。

もっとも、本作がアイドル像そのものを描く作品としては、かなり真っ当なのも事実でしょう。

誰かが綺麗にしてくれること。
綺麗でいるために努力していること。
どんな理由であれ、何かを目指していること。

それらをきちんと肯定している。

……まあ、だいたい口で説明してるんだけど。



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