サービス開始日: 2016-04-05 (3656日目)
最後に栄子さんを扱ったのは良かった。当たり前だけど進む道を自ら選んだとしても上手くゆくとは限らず。時に辛酸を嘗める事もあるわけでそれを本質的に誰のせいにも出来ない苦しみもある。そこを伝えつつなお自分らしくある喜びを説くのはひとつ誠実ではないかと思いました
謎が散りばめられた作品は好きな方だと思うけど内容の半分も分かった気がしないという感情を抱えたまま観進めるのは中々に忍耐が必要でした。が壮大な伏線回収はそれに見合ったカタルシスを与えてくれたし、自分を試みる旅こそが人生というベルの言葉が心に力強く響きました。
アイドルは自分の夢や想いに周囲の人を巻き込んで突き進んでゆくものだと思うから、ゆうのアプローチはある意味正しい方向を向いて進んでいた気がします。ただ仲間でやっていく経験が不足していて若さ故、まさに若さゆえに周りが全然見えていなくて。経験を重ねればきっともう少し上手く立ち回れたんだろうな、そう思わずにはいられないけど、向こうみずに突っ走ってしまう若さゆえの愚かさって後から降り返ってみると恥ずかしくなるのと同時にその未熟さやひたむきさがたまらなく愛おしくもあったりね。
終盤の展開は尺の関係かやや置きにきたかなという印象で、グループ崩壊後に他の3人がゆうを受け入れるまでの心情の葛藤を描かなかったのが、結果としてゆうは自己中に振る舞ったのに簡単に許されてるみたいな印象をもたれがちになってしまったのかなとも思いました。
ここにきて5人の言葉の節々から築いてきた仲の良さ、信頼関係が伺えるのが尊くて。誰かが怪我したことにしてアズを呼び出そうってセリフは特に印象的。それってアズが私たちを大切に想っている、そう確信してないと出てこない訳でそんなこと言える友達そうそう居ないよなと。
この作品って主人公たちの人となり、今この状況下でこの子はどう振る舞い何を話すだろうか?を一つ一つ考え抜いて脚本が書かれていると感じていて、セリフのちょっとした変化からその子の気持ちやお互いの距離感、関係性が滲み出てくるのがホント良いんですよね。
あとアズは回を追うごとにどんどん可愛くなるねえ。所謂ツンデレさんでこの子キッツーから始まったけど、デレる過程に溜めをきかせてめっちゃ時間かけてるから気づけば彼女の不器用さがたまらなく可愛いというか。今では頑張って勇気出そうとしている姿をみて自然と拳を握りしめて応援してしまいます。
この作品の、問題の解決そのものじゃなくてそれに対して登場人物が如何に向き合うかを描く誠実さが好き。現実に訪れる試練は白黒はっきりつかないことも多いし、なにより不安や恐れを乗り越えて自らの足で一歩踏み出さなければならないのだから。だけど、辛い気持ちに上も下もないという言葉に誰かが救われたかもしれないし、勇気を出して助けてと言ったチョコの姿を観て誰かが明日助けてと言えるかもしれない。それこそがこの作品の魔法が起こす奇跡なのかなと思います。
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チョコちゃんほんとに良い子…。みんなの前ではチョコちゃんでいたいっていうの同情や憐れみで見られたくないのもあるだろうけど、普段の家庭環境では年齢不相応に大人でいなければいけないわけでせめて友達の前では無邪気な女の子でいたいのかなと思うと胸が締め付けられます。
そして今話もユイナの優しさが沁みますね。「他は関係ないよ!私はチョコちゃんがしんどいかどうかの話をしてるの!」って救われる言葉だなと。ユイナはいつも大切なのはあなたなんだよって友達に言い続けててほんと素敵だなと思います。
一方でキョウカはチョコとは対照的に両親からいつまでも従順なコドモでいることを強いられて苦しんでる感じ。一見分別があって大人っぽいのに時々幼くみえるキョウカと、普段子供っぽく振る舞うのに節々でとても大人びてみえるチョコ。常に両端にいる感じのこの二人の対比は興味を惹かれます。
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うる星やつらとか思い出す昭和風ドタバタコメディ仕立てになってて楽しいけど、交通事故で歩けなくなりリハビリを経て復帰した職場はすっかり変わってて自分がいなくても問題なくて前は出来た事も出来なくて…とか想像すると結構リアルで切なくなりました。そりゃグレるよね