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とても良い

蛇のまだらは外から見えるが、人のまだらは内側に隠れている。人の真意は言葉にしなければ分からない。
前回ソルコクタニがシタラに密命を下したときはトルイが皇帝になれなかったことへの未練があるのかと思ったが、トルイもソルコクタニもクリルタイの結果を受け入れているようだった。
また、チャガタイの「女子供や奴隷のような弱者こそ法に従え」という考えも一見するとシタラのような奴隷を侮辱しているように聞こえる。だが、その根底には弱者を守れるのは法だけだという彼なりの優しさが隠されていた。
一方でドレゲネもまた、シタラと同様にモンゴル帝国への強い憎しみを抱えていることが伝わってきた。シタラが口ごもった瞬間、「時間が経つと許してしまいそうになる」という、当事者にしか分からない心の内を言い当てたからだ。その一言でシタラも、ドレゲネが同じ憎しみを抱えていることを察したように見えた。
今回シタラとドレゲネが出会ったことで物語が大きく動き出しそうだ。シタラをドレゲネの奴隷に仕立ててその場は切り抜けたものの、このまま本当にそうなってしまいそうな雰囲気もある。ソルコクタニの密命や「原論」を取り戻すという当初の目的はどうなるのか。そして、ドレゲネがモンゴル帝国を憎むようになった背景も気になる。モンゴルでは毒消しではなく暴風雨を呼ぶ道具として信じられていたジャダ石を持っていたことも意味があると思う。



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