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全体
良い
映像
普通
キャラクター
良い
ストーリー
良い
音楽
普通

格ゲー歴30年ぐらい、一応現役でスト6プレイしており、プロシーンも黎明期から追っているという若干特殊な視点からなのだが…まず、スト6を中心にシーンが盛り上がっているこのタイミングでメーカーやプロシーンを巻き込んでアニメ化したこと、格ゲーよく知らない人にそれっぽい解説と雰囲気でなんか頑張ってる感、おもしろそう感を出したことは評価したい。
その上で…この作品は、アニメだけでなく原作の時点で格ゲーの試合での立ち回り、読み合い、展開、心理戦をキャラクター同士の関係性と密接に絡めながら描写するという方法を取っている。アニメでは、その実際の画面や読み合い、展開にシリーズ最新作のスト6を採用しているのだが、原作の連載時点ではスト6が存在しておらず、スト5(初期の初期はもしかしたらウル4)が最新作であった。ここで、アニメ制作陣は原作のスト5のゲーム展開をスト6で無理矢理再現するという方針を選択してしまったため、キャラの性質も試合展開も技術的なポイントもそれに伴う心理戦も、大半が時代遅れでちぐはぐなものになってしまっている。
今回の撮影にはプロチームのFAVが協力しており、彼らに脚本を見せて相談すればスト6で適切な展開に組み替えて画面を作ってくれたはずなのだが…制作は、原作を尊重したのか不明だが、そこまで頑張ることをしなかった。この作品、プレイヤーであるキャラクターたちの人間関係とその変化を描くにあたって画面の説得力が非常に重要な作品であり、FAV…が無理なら巷に溢れているスト5~スト6プレイヤーが監修することで、自然な形に再構成することはそうむずかしいことではなかったはず。にもかかわらず、あくまでスト5のゲーム性や当時の競技シーンに基づく描写に終始し、技のやり取りも非常に雑で、実際にゲームを知っている人からすると画面の説得力がゼロになってしまった。雰囲気で楽しんでる人に雰囲気が伝わる形にはなっていたと思うので、アニメとしては良しとするが、これは非常に残念だった。



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