愛川素直の身代わりとして、目立たないように日常をやり過ごす『レプリカ』のナオ。
素直が行きたくないときは代わりに学校に行き、勉強や運動を頑張るのも、
すべてはオリジナルである素直を助けるため……
それなのに――
ある日、恋に落ちてしまう。
たったそれだけで、ナオの日常は鮮やかに変わってゆく。
制服デートも、内緒の約束も、キラキラ輝く二人だけの特別な時間。
今だけはどうかこのまま――そう願うほど、ナオは素直に言えないことが増えてゆく。
素直もまた、変わってゆくナオを感じ、焦りを抱くようになって……
海沿いの街で繰り広げられる、甘くて、ちょっぴり不思議な青春ラブストーリー。
自分のコピーが代わりに辛いこと面倒なことを引き受けてくれたら…そんな子どもの時の願望が本当になったら。みたいな話。「レプリカ」だったり「ドッペルゲンガー」だったり。コピー同士が恋人になってオリジナルの居ないところで親密になっていく。最終話のレプリカ二人の秘密の旅行からの修学旅行先への召喚と終わりが少々唐突だった気がするが、そういう作品なのだろう。
キャストは主人公のナオ(レプリカ)/愛川素直(元)(CV:諸星すみれ)が優しい声で二人のキャラクターの心情を描写していた。
映像も十分なクオリティで作品に合っていた。
不思議な魅力を纏ったアニメだった。派手さがあるわけでもないし、キャラクターの個性が強いわけでもない。だけど毎週なんだか目が離せない、続きが気になる、そんな優しい雰囲気を醸し出していた作品。
素直が自身の分身=レプリカであるナオと、ナオを通じての世界とどう向き合っていくか、そしてレプリカであるナオはレプリカときて生きていく自身やアキなどの他のレプリカとどう向き合っていくか。レプリカであるナオは素直の代替品ではなく個人としての個性を確立していき、学校に馴染み、友人を作り、恋をしていく。その過程で素直は立ち直り、逃げない選択をできるようになって。願いが叶っていく。
しかしナオはレプリカであるという事実は変えられないからこそ、ずっとナオと素直は一緒に生きていくことはできないという矛盾。事実他の先輩のレプリカは生徒の前での演説中に消えてしまうというショッキングな展開。このあたりを丁寧だけど時に鋭利に描いていたのがすごく印象的。
最終的にナオがどういう選択肢を取ったのかは明示されないというラストも余韻を感じさせて本当に大好き。どちらを選んでも彼女たちなら大丈夫だよと、この1クールを通じて思わせてくれたから。
ナオと素直の諸星さんの演じ分けも見事で、ちょっとした声色でどっちか分かるのも素晴らしかった。
スタンド能力者の少女が生み出した遠隔自動操縦型スタンドが主人公だがバトル展開はなし。スタンドが自分に恋した少年と結託して本体を亡き者にしようとするホラー展開になるわけでもないようだ。少年からすれば二重人格のヤバい女になるわけだが、さて本作、どこに着地するんだろうか。結末だけ確認する予定。
原作未読。
切り口は新しいがそれだけ。他がダメ。以下ダメだと思った点。
・全体的に話が安易で唐突
→レプリカのナオがなぜ真田を好きになるのが唐突。納得できる説明無し。
→急に改心するオリジナル。レプリカを嫌う理由は一応説明されたけど、改心したイベントとか理由が説明されていない気がする。
→タイミングよく(作者が希望するタイミングで)後輩が事実に気づいていたことを明かす。
レプリカっていう物自体が日常でなくて異常な世界なら別人が本人のフリして学校に来てたら、普通は気づいた時点で誰かに言うはず。
等々
・無理のある設定とイベント(そうはならんやろイベント多数)
→学校サボってオリジナルが家にいて、親が気づかないわけ無いやろ。1日だけならまだしも何年も無理でしょう。、こ飯、トイレ、物音など。
→悪役に対する暴力復讐をナオの説得であっさりバスケ対戦へ。それに何のメリットもないのにあっさりそれに乗る悪役先輩。
→列車事故にみせかけての殺人を犯すような悪役先輩が主人公の脅しの一言で敗退。
→レプリカ、列車に轢かれても死なないのに、入水自殺しようする。それ意味あるの?海に入って真田くんに助けられるシーン書きたいだけでは疑惑。
等々
・薄っぺらいキャラ設定
→全ては作者の思いつきと書きたい場面があってそこに向かって都合よくキャラを動かすという悪手
5話で限界が来ての視聴中止。
2重人格が実体化したかのような設定。
だが、親さえも知らないというのは無理がある。
少なくとも学校をさぼった時は、バレないはずがない。