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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

漫画にかける情熱やそれを描くキャラたちの愛がこれ以上ないくらい伝わってくるそんな1クールだった。
個人的にやすみんと手島先生の対比の見せ方がとても上手いと感じていて、元は漫画が好きで初めたけど現実を知って漫画に苦しめられる先生と苦しい時こそ漫画にアイデアを貰うやすみん、楽しさを失ってビジネスとして描いてる先生とどんな時でも自分のパッションを忘れないやすみん、辛い時こそ1人で活路を見出す先生と行き詰った時はみんなでアイデアを出し合って完成させるやすみん。これらすべての要素が漫画を描くやすみんを見守る先生の心情として設置されていて地獄を見た先生(漫画家)の歩む道に対してどう向き合って漫画を描くのかという作品の輪郭を大きく形成し続けられていたと感じた。
またキャラの漫画への愛の見せ方もとても上手く、「こんなとき漫画の主人公なら…」の掛け声とともに本当に自分が描きたかったもの、自分の想像する世界を楽しそうに描いて一喜一憂してさらなるクオリティ向上を目指したり、たとえダメだしされても嫌な顔はせず自分たちの成長材料として昇華したりという嫌なストレスの貯め方をしなかったのはこのアニメにおいてとても重要な要素だと感じた。
一方で手島先生の方も元はやすみんと同じで純粋に漫画が好きでプロの世界に入ったこれ自体は愛によるものであり、そこからの変化とリアルを担っていたのが先生だった。
また伊豆大島やコミティア、船や飛行機などという舞台設定もちゃんと活かせていて、初めて訪れる東京の景色や初めての体験をやすみんたちのフィルターを通して漫画の知識やアイデアとして還元させる過程も感動できる成長要素として上手く描けていたと思う。作者さんの漫画での挫折や成功体験など含めて漫画として写すのがとても上手い作品だと感じた。
またこのアニメの制作会社である「シンエイ動画」は個人的にあまり好みである作品を出していなかったし、全体的なクオリティの面でもあまりいい印象はなかったのだが”本当に面白い原作があればそんなイメージも払拭できるくらい素晴らしい作品が作れる“を体現してくれたとてもいい体験ができたと思ってる。
ただ、この対比構造と作品の構成を1クール通して続けていたためテンポの抑揚を感じられない若干の中だるみは正直感じる回はあった。
将来このアニメを見て漫画家を目指したっていう人が現れてもおかしくないくらいの最高の作品でした。



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