ほどほどに面白く、ながら見するのに丁度いい感じの作品だった。
作画はかなりイマイチだったが戦闘がほとんどない作風のおかげで気になる場面も少なかった。
わかりやすい噛ませや不快感のある敵などがいないおかげで、不快なエグ味を感じない点も良かった。
主人公と従者のキャラが濃いおかげでほとんど山も谷もないストーリーでも飽きずに見ていられた。
秋期はとても楽しめた。
少しずつ起こる事件、まして行く不穏さ、人間関係の揺れ動き、じわじわ描かれていくメイン2人の異常性とその願い。
それを凡人視点から見て行く不気味さと悲哀がとてもよく描かれていた。
ミステリーを通じて描き出されるヒューマンドラマとして満点の出来。
冬期は何とも言えない感じ。
面白くはあったのだが、ミステリーとして見るとご都合感と小粒感が否めず、小鳩くん&小佐内さんの物語として見るとあまり関係性に発展がない。
2人の出会いのきっかけや小市民を志すきっかけになった出来事を描いたという形ではあるが、出会いとしては特にドラマチックなわけでもなく、過去の出来事についてもあっさりと処理されていてあまり強く心に迫ってくるものがなかった。
この作品の原作自体は読んでいないが、同じ作者の『いまさら翼といわれても』や『満願』などと比べると後味の悪さも中途半端でなんとも煮え切らない感じ。
総合すると、秋期が完成形としてできすぎていて、冬期に蛇足感がありアニメ全体としては少し評価が下がってしまった。
冬期は刊行までにかなり間が空いていたようだが、それもある意味納得といった内容。
細かい表情の描写などで感情がはっきりと伝わってくる作画の妙は相変わらず秀逸。
心象風景の演出はかなり減ってしまったが、相変わらず現実と区別がつきづらいせいで現実パートを心象風景と勘違いしてしまうような場面もあった。演出としてはありだと思うので、画面比率を変更するなど視覚的にこれとわかるようにしたほうが良かったように思う。
OPとEDは聞いているのが辛かった1期と打って変わって素晴らしい出来。特にEDはかなり好み。映像も洒落ていてよい。
映画だからといって強い特別感があるわけでもなくいつも通りのきんモザ。
原作未読だが、特に尺の短さや詰め込みは感じなかったのでとてもうまく構成しているのだろう。
特筆すべき点はないが、最後はなんだかんだ言って今までの積み重ねもあってほろりとしたので、締めくくりとして良い映画だったと思う。
キャラよし、雰囲気よし、 ストーリーよしと三拍子揃った良作。
ただエピソードは全体的にあっさりとしていて終わり方が拍子抜けなものばかりなので、同じ原作者の氷菓レベルのものを期待するとやや肩すかし意味。愚者のエンドロールやクドリャフカの順番までたどり着かずに終わった氷菓、といった印象。
とはいえ十話で終わったので、そのあたりは第二クールに期待したくなるくらいには完成度は高い。
キャラクター面では特に主役2人が両方とも曲者で大変面白かった。どこかで「ホームズとモリアーティが転生して一般学生のふりをしているよう」といった評を聞いたが、なかなか的を射ているように思う。
作画も細かい表情が非常に繊細に表現されており、言葉なしでも登場人物の感情が豊かに伝わってきた。
ちょくちょく挟まれる心象風景のような演出は、面白いが場面転換との差がわかりづらくて混乱することもあったので、色味を変えるなど何らかの一工夫が欲しかった。
第二クールを最後まで見たら名作になる予感もするくらいのポテンシャルはあった。
それはそれとして、ここまでハイレベルにまとめておきながらOPとEDが両方ともやけに下手なのはなんなんだ…? 楽曲は合っているのだが…
見た目に反してとても上質な群像劇系サスペンスミステリー。
ストーリーや雰囲気は素晴らしく、評価も「とても良い」としたかったが、どうしても一部キャラに共感性羞恥を感じてしまい見ていられず、個人的評価としてそこまで届かせられなかった。
具体的には樺沢、柿花、ホモサピあたり。本当に苦手でちょくちょく一時停止したり飛ばしたりしてしまった。
だが、そのあたりを我慢してでも見るだけの価値はあった作品。
先が気になる展開も多く、その一方で軽妙なトークやちょっとしたロマンスで笑えたりほっこりできる部分もあるという、バランス感覚が素晴らしかった。
ともすれば沈鬱な雰囲気になりそうな内容であっても、気の抜けるような動物の見た目と相まって、そこまで身構えずに見ることができた。
最終話のあのツッコミはある意味でこの作品を象徴する一言だと思う。
総じて、非常によく作られた上質な作品だった。
ソシャゲのガチャについては「そうはならんやろ」って感じでしたが(普通ガチャを引いたときには既にサーバーに記録されてる)。
評価の難しい作品。
話の大筋としてはわりと面白いし、登場人物たちのキャラを深掘りするそれぞれの話はよくできていた。前2作の映画と同様に謎の勢いや過剰とも言える演出でやたらと多幸感をぶち込んでくるショーの数々は健在だったのでその部分は評価したい。
シンやエーデルローズの面々の視点から鑑賞していたら王道のストーリーと強い感情、そして派手な演出のプリズムショーがたくさんつまった良作シリーズだったと思う。
ただRLから時系列的に繋がっている作品として見ると、プリズムワールド周りの後付け設定(元からあったのかどうかは不明だが)がいささか不協和音で興ざめに感じた。
整合性はおおむね取れていると思うが、 RL時代はふわふわメルヘンちょっぴりブラックなよくあるおとぎの世界として描かれていたプリズムワールドについて、別作品でこうもはっきりとブラック体質のろくでもない世界だと描写されてしまったことで、ロマンやワクワク感が消え失せ、世界観の底が浅くなってしまったように思える。
もちろん対象年齢が大きく異なるので方向性が違うこと自体に異論はない。
だが、シリアス感を強めようとして、昔からよくある「子供向け作品の裏側に実はこんな黒い設定があったんだぜ~」的なノリの典型例をやってしまってるなという印象を受けた。
作品単体として見ると出来が良いだけに、原作の調理方法がもう少し違えばなと思ってしまう。とても惜しい作品。
まあこの作品で設定を気にしてる人なんてほとんどいないと思うが…。