サービス開始日: 2024-10-05 (635日目)
ものすごくもったいない作品だったというのが正直な感想。まず、何度も各話感想で書いてきたように、登場人物が多いうえに顔も似ており、名前まで変わる。さらに時系列も前後するため、相関図を必死に確認しないと何が起きているのか把握しづらい。一方で、物語自体にもかなり濃淡があり、重要なエピソードもあれば、最後まで本筋に何の影響も与えない話も少なくない。序盤は、一人の人物を多面的に描くことで人物像の解像度を高めたり、バタフライエフェクトのように世代を超えて想いが受け継がれていく構成だったりと、オムニバス形式で宝塚の群像劇を描こうという意図を感じた。しかし最終的には、伊吹桂子と岡部絵美の物語を田端若菜が紡ぎ、書籍化・舞台化するという結末に収斂し、(当初の意図とは異なる)現代的な価値観へと着地してしまった印象が強い。この方向性を目指すのであれば、物語全体の組み立て方も違ったはずだし、これだけ多くの登場人物を配置した意味をもっと活かしてほしかった。それぞれの人物やエピソードが有機的に繋がることもなく終わってしまったため、作品全体としては焦点がぼやけたまま終わってしまったように感じた。
個人的には評価がかなり難しい作品。アニメーションの美しさは近年の作品の中でも随一と言っていい出来映えで、本当に素晴らしい。世界観にも強く惹かれるものがある一方で、どうにも今ひとつ刺さらなかった。理由を言語化するのは難しいが、キャラクターの魅力がやや乏しいこと、物語の軸となる設定や構造が見えにくいこと、魔法の設定が雑に感じられること、さらに物語の進め方に面白さを見いだせず、細かなご都合主義が積み重なっていることなどが要因だと思う。もちろん、有象無象のアニメと比べれば十分に良作ではある。しかし、1期としてはぶつ切り感の強い終わり方で、そこまで続きが気になるという感覚にもならなかった。話が進めば面白くなっていく作品なのかもしれないが、これだけ気合いの入った映像作品だからこそ、もう少し物語の見せ方や構成を工夫できたのではないかと、非常にもどかしく感じた。
終わってみれば、百合×酒をベースにしつつ、キャラクターそれぞれの趣味趣向や価値観を自然に溶け込ませ、制作陣が思い思いに趣向を凝らした良作だった。3話だけはかなり独りよがりな演出で外れ値と言える出来だったものの、それ以外は素直に楽しめた。キャラクター同士の関係性では、回りくどいグジョセン×ジンランちゃんが後半にかけて一気に良くなり、最終話のプレゼント交換のエピソードは派手さこそないが心に染みた。総じて実験的な取り組みではあったが、百合作品としては過度に湿度や生々しさを前面に出すのではなく、情緒や機微を詩情のような形で表現した点が印象的だった。そのため受け入れられる層も広く、視聴者ごとに異なる楽しみ方ができる作品になっていたように思う。制作会社としての表現方法としても、十分成功していたのではないだろうか。OP/EDは間違いなく今期の大賞。
原作未読。正直なところ、ダンまち補正がなかったら1期の途中で切っていたと思う。まさか16話までがプロローグで、その後に世界設定が一気に広がっていくとは思わなかった。大森先生、変態すぎるでしょwキャラの魅力や世界観はダンまちと比べるとどうしても一歩劣る部分はあるものの、幼き日の約束を果たすため、魔法絶対至上主義の世界で塔の頂を目指すという物語はやはり王道ながらもぶっ刺さる。結果として、本作は2期を終えて完全に化けた作品になった。負けヒロインのコレットさんには頑張ってほしいと思いつつ、リアーナとの絡みも楽しみ。3期の制作も決定しており、本当に続きが待ち遠しい。ありがとう存じます。
メタ的な視点だとリアーナを側に置いた雷の方が話を膨らませやすいと思っていたので予想通り。じゃんけんとは思わなかったけどw
3期も決まり、圧倒的に面白くってまいりました。
途中で投げ出したものの地獄を経験する目的で倍速視聴。ひたすらに行為前の会話を繰り返し繰り返し聞かされ、その挙句に何も無い。主人公は男性器ついてるのか疑問に思う。というより責任うんぬんは知らんが挿入しない方が不自然というか、こういう状態で挿入しない方がキチゲー感あって怖い。なんで挿入しないの?挿入しようと思ったら男性器がなかったですというホラー??
原作既読。そもそも論として、無人島サバイバル試験は原作でも個人的にはそこまで評価の高いエピソードではない(こういう展開は今後も何度かある)。そのため、どれだけ上手く作ってもストーリーとして「良い」止まりであり、アニメとしては設定の分かりやすさや伏線の張り方が重要になると考えていた。序盤の1〜4話、宝泉周りは比較的シンプルな内容だったこともあり面白く観られた。しかし、それ以降は誰を視聴者層と設定しているのか疑問に思うレベルで、試験内容の分かりづらさ、登場人物の配置の意図、各キャラクターの行動原理などがことごとく伝わってこない。一方で、どうでもいい部分は妙に丁寧に描写されるなど、取捨選択も理解し難く、原作を読んでいる身からすると首をかしげる構成だった。結果として、かなり出来の悪い作品になってしまった印象。本来キーパーソンとなる人物の解像度もほとんど上がらず、この状態では今後どれだけ上手くアニメ化しても作品に深みは出てこないだろう。アニメだけではこの作品の魅力は伝わらず、原作が好きなだけに残念な気持ちが大きい。とはいえ、2年生編はここからが本番という印象で、内容的にもかなり面白く、アニメとしても映像化しやすいエピソードが続く。ここまで頑張って観た人には、このシーズンで離脱せず、5期以降まで付き合ってみてほしいと作者に代わって弁明しておきたい。制作会社については個人的には糞中の糞認定だが、唯一評価したいのは天沢のメスガキ感をこれ以上ないレベルで表現できる声優をキャスティングしたこと。この一点だけは素直に良かった。
序盤〜中盤の勝手に美少女が湧いてくる展開や、1番さんのキチゲーな感じは正直かなり厳しかったものの、それ以降は良くも悪くも普通のラブコメ。何も考えず、ストレスなく最後まで見られた。天使様という頭のおかしい作品の存在があるので、それと比べればこれくらいの温度感でやってくれるほうが、単純に声優さんを楽しんだり、キャラ萌えしたりと、気軽に栄養補給するにはちょうどいい作品だったと思う。まあ、本当に「普通の中の普通」という印象。
原作未読。見終えた率直な感想としては、原作自体のポテンシャルもそこまで高くないうえに、ほぼ最底辺と言っていい構成・演出が重なり、想像を絶する期待外れの作品になってしまった。季節を顕現する代行者と護衛官という設定自体は非常に面白く、第1話の顕現シーンは音楽やアニメーションも相まって期待を抱かせる出来だった。しかし、その後は物語がほとんど前進せず、過去の描写を繰り返すばかり。その割には世界観や舞台設定も判然とせず、何を見せたい作品なのか分からないまま時間だけが過ぎていく。7話の秋陣営襲撃では、ようやく起承転結でいう「転」に入り、一気に面白くなるのかと期待した。しかし、蓋を開けてみればまた過去描写の連続。戦闘シーンに至っては、制作中に違和感を覚えなかったのか問いただしたくなるほど不自然なドンパチが続き、急がなければならない場面で流暢に電話を始めるなど、演出面もかなり厳しい出来だった。終わってみれば、観鈴なんちゃらさん、呆気なく冬陣営が現れてオワ。何なんですかこれは?結局最後まで世界の全容は見えず、整合性を無視した展開や、アホとしか思えないキャラクターの行動など、ツッコミどころを挙げ始めたらきりがない。これで感動してくださいと言われても何一つ感情は動かず、時間の無駄だったという感想しか残らなかった。WIT STUDIOだからこそ制作会社にも期待していたが、ここまで構成・演出が下手な作品は久々に見た。評価できる点はOPとEDだけ。本当に期待外れだった。
話自体は特別奇をてらったものではなく、宝塚ものとして見れば比較的ありふれた内容だと思う。しかし、田端若菜の視点を通して物語の軸である伊吹桂子を捉える構成になっており、今回は明確に魅せる回だったため評価は高め。一方で、これまで何度も述べているように、本作はオムニバス形式で扱う題材を広げすぎている印象がある。テーマを3つ程度に絞り込み、最終的に太い一本の軸として伊吹桂子を描けていれば、作品全体の評価はかなり上がっていたのではないかと思うだけに、その点は惜しい。田端若菜についても在学中のエピソードはほとんど描かれておらず、伊吹桂子が恩師であるという関係性の説得力もやや弱くなってしまっている。そうした点を踏まえると、作品としては高評価には至らない。そこを想像だけで埋めるには少々難しさを感じた。
人間関係や物語の方向性は悪くないのだが、作品全体に漂う「分かっている感」の演出が鼻につく。自分が知っている分野ですら浅く見えるので、他のサブカル要素も実際には同程度なのではないかと思ってしまい、結果として作品への没入感を削いでいる。
いちのせのしーんとかなぐものしーんとかげんさくだとそれなりにみりょくてきなところだけどなにもかんじょうがわかない