サービス開始日: 2016-04-05 (3742日目)
弥々吉、自らスケープゴートになったのには、失墜した桜虎の威信を取り戻すためというのも勿論あったろうけど、戦局が大きく傾く中で、命を賭すことで箱入り娘的な純真さや甘さが残る彼女を真の指導者に脱皮させることに一縷の望みを託した、ということだったのかもしれないな。天晴。
今話は胸に迫るエピソードだけど、ネタ元の三国志では、孔明は蜀の人材難の中で自らの後継となり得た若き逸材・馬謖を切らねばならなかったのでやるせなさに満ちていたけれど、今話は反対に老兵が去り若き指導者に希望を託していったので悲壮感はそれほど感じないね。ただ聖夷の状況は蜀よりも更に厳しいのかも。
それにしても、桜虎は一人の少女としてなら皆に愛される人気者であり得たろうが、資質を欠いたまま重責を担う立場に立ったことで聖夷の誰もが不幸な結果に陥いることになってしまった。言いたいことを言ってくれるとか人柄が良さそうとか、指導者としての才覚や政策をシビアな吟味せず推し活・信者思考でリーダーを選ぶとどうなるのか、戒めとしたいお話だなと。
誰の想いも成就しないままでやるせない。けどみな傷を抱えているから誰かに寄り添える、それが世界を優しくしてるんだなと感じる部分もあって。こんな切ない展開でも要所で笑わせてくれるからそんな印象を受けたのかも。なんとなく本作には仏教的な世界観や作者の愛を感じます
マインとエーファの再会シーン、愛は障害があるほど強くなると言うけれど、素直に感情を表現出来ない状況で些細で控えめな仕草に込める母の想いに感じ入る。後半で孤児兄弟の家族愛を描くことで視聴者が再度マインの胸の内に思いを馳せることになる構成も秀逸だなと。
ところで冷静になってよく考えるとマインの中の人は就職を控えた大学生だったはずで、正直最近の甘えっぷり、特にルッツとの再会シーンあたりは観ていて少々キモ…気持ちも引かざるおえなかったのですが、今回くらい控えめで奥ゆかしい愛情表現ならば素直に感情移入も出来ます。